秋の空が晴れ渡ったある日、ベースを習いたいという品のいいご婦人が来られた
曰く、十数年前に病気で他界された息子さんの供養のため、彼の使っていたベースを弾きたいとのこと、、、
「 むずかしいことはできなくても 、、」
そういうことならと、基礎練習に絞って一緒に練習することになった
僕が引き受けた理由はもうひとつ
この楽器だ
「一番軽そうなのを持ってきました」
楽器好きの方なら、このマークを見てのけぞったはず!
かの スタンリークラーク愛用の伝説の銘記 アレンビックを ご婦人はなんと!はだかのまま抱えて来られた
その姿にやられました
alembicとは昔の蒸留器のこと
ひとつ母上のお気持ちを気化させて 空に届けてみるか、、、
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ウィット (金曜日, 30 9月 2011 12:00)
うわぁRTF来日でスタンリークラーク来てるというタイミングで凄いですね。
一番軽いのったって全部重いと思うんだけど・・・他にもっと凄いのが眠っていそうですね。おそらくショートスケールなのでご婦人には向いているかも。
しかしヘッドがストップタイプって観た事がありませんペグがどうなってるか気になりすぎます(笑)。
天まで届くといいですね。
gb-stringslabo (金曜日, 30 9月 2011 13:42)
ウィットさん
ほんと鳥肌もののタイミングですね
この楽器、ペグはボディーエンドでスタインバーガーみたいになってます
きっと天まで届くでしょう(笑)
JazzoomCafe (水曜日, 05 10月 2011 12:59)
うおーーーーRTF!
大学1年の学園祭で、いきなり先輩からやらされたのが
RTFでした。
しかもアルディメオラ!!(笑)
それにしても、来日をきっかけに、
息子の好きだった音を・・と思われたのでしょうか。
とても音楽的で、いいお話です。
gb-stringslabo (水曜日, 05 10月 2011 14:04)
うっちー
お母上はRTFの存在すらご存知ないだろう
だから まったくの偶然!
息子さんが夢の中で囁いたのかもしれない
いずれにしても 我々音に携わる者にとっては、とても心に残る素敵な出来事だよね